輝きの夜明けまえ
罪の数だけ悲しみが
胸を突き刺す深い夜
窓を開けると黒い海
の中にポツポツともしびが
白い昼間に思い切り
生きた人なら夢の中
あのともしびの窓窓の
中には悲しみだけがある
いけない妄想する夜の
月は真っ赤で欠けていた
夜の夜中に悲しみが
この罪人を襲うのは
星のカケラが降って来て
裸の心に刺さるから
罪人の罪洗おうと
綺麗にしようとしてくれる
飾りの中のほんとうや
嘘にまみれた真実を
冬の星座が見おろして
キラキラ光り慰める
そして最後のまたたきを
胸の泉に降らしたら
東の空を染める朱が
優しい朝を連れて来る
心に咲いた一輪の
花はましろに濡れていて
最後の果てに流星が
そっと森へと流れたら
どんな風にも夜は開け
命輝く朝が来る
こんな朝にも美しい
街が輝く朱に染まり
想いがこぼれる潮騒の
ような悲しみ砂に埋め
そして世界が動き出す
ころにようやく眠くなる
この悲しみも地に潜り
そっと眠りにつくころに
飾りではない宝石を
抱きしめ眠りにつく夜明け