ポエム
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事実無根の、幸福でした。
(短歌八首)



逃げたのはおそらく一番人生で大切な鳥、夢が横切る


これ以上吐き続ければ笑顔さえ失くす気がするじぶんへの嘘


黄昏に卑屈にならぬよう歩く知る人もなき異国の街並み


サヨナラを言われた暗い隧道で、哀しい笑顔がそれでも綺麗で


告白もできず親しい友として握手し別れた小雪ふる駅


「来年は妻と別れる」イミテーションゴールドみたいな嘘を吐かれる


もう君に出逢えただけがラッキーと思うしかない、悲しみの果て


黒板に大きく書かれた相合傘、事実無根の幸福でした。






20/09/01 03:20更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
夜(朝?)の三時を回っているのである。
な〜に、やってんだか。
むろん、明日(今日?)も普通に仕事、さ。

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