ポエム
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君よ、そんなに寂しそうな目をして微笑まないで
春のいちにち
あふれる喜びを
僕があじわうのではなく
君に感じてほしい
君はすこしだけ
寂しそうな目をする

ほら、
僕はもうじゅうぶん幸せだって
君が近くにいてくれるだけで
それは、たしかに、心も体も
フワフワさせてくれるもの

あまり言っちゃいけないことなのかも
好きって
言いすぎると
空気みたいになっちゃうからね
でも、言いたいから
僕はいつも言いつづける

春の空には
薄~い白い雲が
消しきれない黒板のチョークの粉みたいに
ところどころ掛かってるけど

君はその美しい目を
寂しさで曇らせて
だれに微笑んでるんだ

僕のほうを
向いてくれないんだ

そこで僕は
ほんとうは君をぎゅっと
強く抱きしめたいのだけど
もう壊れてしまいそうな気がして
おちゃらけて
笑ってもらうのが一番かな
とは思うんだけど

僕にはそのセンスがまるでなくて
君はクスリとも笑ってくれない

だから、僕は、ただ好きって
もう、言いつづけるしかない
それでその言葉が
どれだけ薄まっても
この、ここにある、
この、気持ちだけは
なにがあろうと
これっぽっちも薄まらないって
僕は知ってるから、ね



20/06/07 10:53更新 / 花澤悠



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