ポエム
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手をのぼしてもそこには触れられる愛はない
ふりかえると
どんなむかしもいまも孤独で
優しかった人も
暖かかった家も
好きになった人も
新しい夢の中の世界も
全て紙粘土で作られているみたい
風に吹かれて揺れて
宇宙の深淵を覗き込んだ夜も
顔を出した朝日に
濡れた枕を乾かしてもらった朝も
ずっとひとりだった
神さま、それはけっして正しくない
生き方だと
わかってはいるのです
それではいけないのでしょうか?
幾千万の星々の
またたきの中にいらっしゃる
ガラスのひしゃくを持った
女神さま?
20/05/19 04:22更新 /
花澤悠
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