ポエム
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逃げるうた

しんしんと、雨が、降りまして
お外は真っ暗、くらのくら
夜は更けゆく、ことばかり
街は外套(コート)の、人ばかり

よろぼいあるく、人影が
あれが私の、魂です
ゆらゆら立ってる人肌が
冷めて、死ぬまで、歩くのです

まぁでもなぜかは知らないが、夢の中でも
逢えなくて、夜を徹して、探してみても、
探しあぐねて、時は過ぎ、貴女は《世界》を、

逃げ出しましたね、愛する人に、
この胸、殺され、私は野山へ、還ります、
私も、ここから逃げるのです




20/05/04 11:28更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
あとがき

(お読みいただければ一目瞭然、
中原中也さまへのオマージュです)

(4行4行、3行3行、にしようとして、
失敗した。
大失敗したぁ〜。
くっそぉ〜。)

(って、まぁ、それは、置いておいて、やな
って、置いておくのか、よ?)

(中学生のころ
中原中也さまにお会いしまして
あ、もちろん、本の中でだよ?
以後ずっ〜っと、彼一筋です。
じ、つ、は、ですね〜、
わたし、彼の後輩にあたるのですよ。
だから、当時の国語の先生が
やたら熱っつく、彼のこと、語ってたんです。
そんな学校に就職できて幸せだとか、
彼自身、じぶんが中原中也の大ファンだと
言って憚らなくて、ですね。
その先生さえいなければ、
もっと早く、ちゃんと、中原中也さまのこと
好きって思っていいんだと思えていたと思います。
まぁ、好きは、好き、だったんですけどね。
今から思えば顔から火が出るほど恥ずかしく、
とってもとっても、僭越だったんですけど、
なんか、初老の国語の先生が
『いいでしょう?』って
言いすぎるから、
逆に、じぶんはそういうヤツにはならないぞ、
とか、
思ってしまってですね。
あーあ、損したなぁ。
わたしの大切な青春、返せってんだ
………
名前も忘れたけど、あのときの
中也ファンのせんせい?

あ、ダメだ、
ここで終わろうと思ったけど、
ここで終わったら
わたしの印象、メッチャ、悪いじゃん。

で、
でも、それでも、その先生のおかげで
って、
なにかエピソードを探そうと思ったけど、
ハハ、
な〜んにも、ない!
ないで、やんの。

もう、いいや。
どーせ、わたしの印象なんて
地に落ち、地獄に堕ち、鬼か悪魔の餌になってるって
聞きました、ぜ?

もう!
だ〜れに、よ?

そーゆー、被害妄想なところがだなぁ、
あなたはダメなんですよ?

って、だって、それも。
大、大、だ〜い好きな、
中原中也さまの、影響なんです、
ただの、真似なんです。

て、おまけに今度は、
憧れの人まで
引きずり落とそうとするし。

オマエ、ダメダメ、やな。

えーえー、どーせ、そうですよ。
わたし、ダメダメなもんで、
この詩(えっ?これって、詩ィなん?)そろそろ
終わらせても、ええかな?
ま、ダメって言っても、知らないけどね。)

(しっかし、長っがい、「あとがき」やったなぁ?)



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