たそがれの神なき時代でも
神なき時代、
しかしもう嫌だって云わない
人は明るい明日へ向かって
向かって、行くものだ
私なんかいらない、
痛む内臓が嘘をつくよ?
忘れたころに昔に戻り、
言葉がまだ生きていたすがたを
ちゃんと調べようか?
吐き気のする怖さ、
暑く、汗まみれの神なき夏の訪れを
空をまう
花びらのおちる
流れないドブ川で知るのなら、
その声で、
その言葉で、
夢を追う動物が、
地上を走りきるとも聴く
なんとしても
走りきらなければ、ならない、とも、
たそがれの
神なき時代でも、
しかし二度と昔が懐かしいとは、云わない
人は震える喜びの待つ、
未来へ向かって
前をみて、
前をみて、走って行くもの、
なのだから。