ポエム
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ひとつ星、のように


ぬくもり、棄てて、傷つき
消えゆく、生活に、怯える

口、あけて、過去、忘れようとする
いじましさ、みっともなくて

立ち止まった、
うっすらと、汚れた、魂を
なんとか、なだめ、すかして
転がそうと、するけれど
そのうち、諦めて、しまう、
のだろう

いつのまにか?

なぜ、哀しげな、ひとつ星は
だれとも、目も、合わせずに
その、行く先を
ほの光る、異界の海へと
決めて、いるのだろう

やさしい、夜の、雨が、降る

あおの、海。

夢の、傷のような、私の
瞳孔を
切って?

切り取って

この目、奪って。








20/04/29 09:51更新 / 花澤悠



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