窓からひらりと訪うはなびら
その海がたぷんたぷんとたゆたうのをのんびりみている犬がいっぴき
柑橘の香りのしているうたごえを風にのせれば届く初恋
ただきみが笑うと朝の教室にやさしい光が射し込んでくる
乱れてるシーツを見もせず出ていくというきみだから抱きしめたくなる
太刀筋を見切れるのならこの恋のバッサリ斬られる未来を救って
ガーリックライスの味だけプロなみのむかしの彼のに似た味の店
志し、恋という字にすこし似て燻りつづける未練も似ている
ゆめがたりいい匂いのする膝枕まどからひらりと訪うはなびら