蛇の詩人になりたい
あの人に認めてもらえるような良い心を持ちたい
あの人に認めてもらえるような賢い頭を持ちたい
あの人に認めてもらえるようなエロい体になりたい
だからあの人に認めてもらえるような
エロい詩を描きたい
エロい詩なんてあの人が嫌いだと言うんなら
エロい詩なんて描きたくもない
エロい詩があの人が大好きだと言うんだったら
エロい詩人になりたい
あの人の思うままになりたいけれど
あの人は思うままの女なんて好きじゃないから
あの人の好きなわがままな女でいたい
猫のような女でいたい
舌を出しあなたの情事を見つめる
涙目の蛇になりたくない
牙をむきあなたの裸を見つめる
赤い目の蛇になりたい
小雨降り止まない
濡れた髪乾かない
この部屋にぬくもりない
この部屋にあなたいない
洗濯ものも小雨に濡れた
私の体も心も濡れた
どこもここもしっとり濡れた
いないいないと1人
一晩過ごしたベッドの上で
その時思ったのは
あの人の好きな体になりたい
あの人の好きな心になりたい
あの人の好きな頭になりたい
あの人が好きならエロい詩を描きたい
私は賢くなりたいけれど
私は馬鹿な頭のままなので
エロい詩も書けない
エロい詩を描きたい
私の体を使ってでも
あの人が好きになってくれるなら
私は、エロい詩人になりたい