やぶれるこころ
神様、神様、神様、
と、すがるように
名を呼んだ。
世界にかならずあるはずの
ほんとの恋と信じたの。
神様、神様、神様、
と、情け無いけど
すがったの。
そして、あなたは
もう、いない
今夜、小雨が降りつづき
そしてわたしは、鳥のまま
暗い浜辺を飛ぶでしょう。
別れの予感を感じたら、
おんなは素早く反応し、
あたしをどうして嫌うのと、
キッと、詰め寄ることもする。
神様、神様、神様、
と、嘘だと言ってと、すがりつつ。
所詮はこの世の常でしょう。
好きや、嫌いや、惚れるの、腫れるの、
わたしはそれでも
テンポ正しく、
両手を、大きく、振りながら
元気元気に、歩くのです。
かみさま、かみさま、かみさま、
と、
あなたのほうへ、歩くのです。
元気、元気に、生きるのです。