太陽のしずかな雫
のぞみは
聖なるともし火ともるリビングで
敬虔な祈りを捧げたいのです
祈りの声は
さらさらさらと、
あの教会へ流れていきます
海のいろがあおく
空のいろもあおく
どちらがよりあおいかを
虹の橋に尋ねているのです
僕は
ふたりの問い掛けを切り裂いたから
島のような積乱雲の上に寝転びながら
かつて君の言葉が好きだと信じたころの
眩しいくらいの明るさをさがすのです
けっして君には知られたくないな、
きっとまた
今日もしずかに僕が死ぬ
うす暗いビルのおなかに押し込まれ
白昼の悪夢に心をかき乱されるのです
風の行き先のあの教会から近くの
聖なる泉のそこにいきます
そこでしずかな君の瞳に魅入り
乾いているみたいと嘘をつくのです
それは、深夜
月光に
照らされながら
しずかな光のなか、眠るしかばね、
夕暮れよりもかなしい水だけ飲み干した
あのときの甘い匂いを
もう、忘れることはないのです
君は、
愛のない冷たいその指で
カーテンを開けるようにこの夜を引っ張り
それでなくてもせつないこの部屋の夜を
君よりもせつない朝にする気なのでしょう?