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かなしい貴女め
真夜中に花束でぶたれ
その白く凍てついた頬が
濡れている
ドラゴンが嵐の空を翔ぶのを
黙って見上げている
すっかり怯えてしまった貴女は
恐怖の嗚咽をこらえながら
竜め、竜め、竜め、と
夜通し走りまわっている
壊れてしまった眼差しを
もう一度だけ助けてあげるから
奇跡のような春の陽気の微笑みを
もう一度だけでも
魅せてくれないだろうか
それでもう誓ってしまってもいい
貴女を幸せにしてあげる
それでもう世界から逃げてもいい
私も幸せになれると思う
20/01/15 21:05更新 /
花澤悠
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