ポエム
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あがくほどの生きざま、ひとつ

よるのうみべの街でおぼえた
すがりたいじぶんへのはがみを
こおった電波にのせてうたった


つめたいおんがくしを刻んだ
むかしのくんしょうを棄てて
なぞは白兎のあかめで泣く
しずかななみうちぎわにうたごえが響く
すいへいせんでのたうちまわるかみをみた


わたしはみた
『あがくほどの生きざま』がひとつで
うみにながれている三千世界のゆうひ


わたしはみた


かぎりある命が
がらすざいくのくちぶえを吹くあさ
すべてをわすれながら
こうかいするほしを

わたしはもうあきらめないという
新生するまぼろしを




20/01/04 16:11更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
昨日投稿させていただいた「《新》新生」という詩の、焼き直しになります。
ちなみに、三千世界とは、今で言う全世界みたいな意味のことみたいですよ。

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