ポエム
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粉雪のように


いつまでも、眠っていたい
冬の朝のことです

じぶんから逃げ出した
ふりつもる悲しみから、

追いつめられた仔犬でさえ
それでも牙を剥き
過去と戦おうとしますが、

私は、さみしく、
朝の布団にくるまり、眠りつづけます

雪のふらないはずの街に
虹をくぐり抜けた粉雪が、

さらさらと、さらさらと、
風に吹かれて舞っています

もし、あのけがれ果てた罪を
神さまだけは、赦してくれるのなら、

そうして、いつの日か空に昇れたら

たったひとりでこの街をみおろし
そうして、そののち、
雪になって、
この街にふりつもりたいのです


それまでは、さみしく、
朝は布団にくるまりつづけます





19/12/10 21:06更新 / 花澤悠



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