白い花
傷つけるのも
傷つくのも
あたしの荒れ野でね、
素直になれるから。
素直さが弱さだなんて
なんて勘違いをしていたのだろう?
やらないことが尊いことみたいな
一番愚かな心への刷り込みだよ。
美しい獣が無くしかけた祈り。
ただ、消えゆく暁の明星に
遠吠えをはなった、
精一杯の祈りだったよ、
《ルゥ─────ン。》
嘘でもいいけど、
泣きたくなるような声だったよ。
いずれ、
あなたがいない世界でも
生きていくために
必要な花を
あきらめずに探す
まっすぐに、清らかに、
明日を生きるために、
その花を求める、
それが、
白い花。