ポエム
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花、はるかな満月に照らされ。

火傷しそうな。

たこ焼き食べても
美味しいといい張る、

それは強がりなのかもしれない。

そんなとき
素直に弱音をはけるおんなに
なってやってもいい
強がりが美しいだなんて
そんな幻は私も知らないから、

美しいだけの嘘はもう、聞く耳持たないよ。

満月のおかげで
馬鹿げた明るさの
君のマンションの
小さな公園にさえ降り注ぐ
星々は、
街を彩る七色の灯りになる。

星が降り落ちる寂しさをこらえて
退屈な風をこの身に浴びて、

ふと、月の極北の静かな夢を見あげる。

いずれ、
あたたかな風吹く世界にたどり着くために
そんな幻の虹の橋を渡るとか言ってはダメだ。

まるで生きることが
嘘つきであるかのような、
そんな後悔知らずの風船膨らませた
ものしずかな夢の中で。


その夢物語の庭に咲いた
可愛い真っ白な花を
摘んでしまおう。

その夢を
忘れてもらうために。

夜は、
その光のもとにある
彷徨う慰めが泣き出したから
優しさを偽った哀しみこそが
無限の数えきれない、
星の数だったりするのだろうさ。

それで、
哀しみだけで
作り上げられた想い出をたっぷり
味わうこともできるが、
さて、

火傷しながら食べたたこ焼きみたいな
想い出は
だれがたっぷり味わわせてくれるだろうか?





19/11/05 22:58更新 / 花澤悠



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