シのためにいきる
いきているのは
シぬのがこわいから
ただそれだけで
ほかにりゆうはない
たどりつけるのは
どこかでのシで
みらいえいごうずっと
いきつづけることなんか
だれにもできないから
それでもいきているのは
シぬのがこわいから
ほかにりゆうはない
てんしょうりんねなんて
しんじられないから
たましいをきれいにみがくこともない
こどもたちもワタシじゃないから
ワタシがシねば
ひびのせいかつにおわれ
いつかワタシをわすれるでしょう
ワタシがそうであったように
ならワタシはシねばきえる
きえさってもやされて
あるいはつちにかえって
それでおしまい
さいごだけはわかっている
なにものこらない
あるいはほねしかのこらない
どれほどりっぱなひとも
どれほどくだらないワタシも
それでもさいごはおなじ
シねばきえさるのみ
きえたあと
なにをどういわれたって
なにもかんじないから
やっぱりおなじことなんです
ワタシはまよいません
いきているのは
ただシぬのがこわいからで
いきているのは
愛や恋をするためなんかじゃないのです
そんなことはわかっていて
それでもヒマがあるので
そんなことに
じかんをついやしているだけで
かなしいなんて
おもわない
くるしいなんて
かんじない
ただいきるのはそういうこと
ただただシぬのがこわいから
ほんとうにただそれだけなのですから
でもたま〜にね
ただのじこまんぞくなんだけど
ヤッタァ!
っておもえるシをかけたとき
あゝ、あれかな
このためにワタシは
いきているのかなぁ
っておもってしまうんだよ
で、
たったひとりで
てれてんだ………