ポエム
[TOP]
月の輪が消えて
羽虫の音もしない
夜の帳に
描いた
くも

だれも知らない人ばかり

ぼくの
歩くスピードよりはやく
木の葉が舞う舗道

海の街の
ちいさな牧場から
ひつじが逃げたと
知っている
ふりをするのは
ぼくにはその義務があり
かつては
鯨もともだちだったって

言ったっていい
自由がある

だれか知りあいになってほしい

なんて街に舞う


20/02/11 22:44更新 / 花澤悠



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c