舞
月の輪が消えて
羽虫の音もしない
夜の帳に
描いた
くも
だれも知らない人ばかり
ぼくの
歩くスピードよりはやく
木の葉が舞う舗道
海の街の
ちいさな牧場から
ひつじが逃げたと
知っている
ふりをするのは
ぼくにはその義務があり
かつては
鯨もともだちだったって
言ったっていい
自由がある
だれか知りあいになってほしい
なんて街に舞う
羽虫の音もしない
夜の帳に
描いた
くも
だれも知らない人ばかり
ぼくの
歩くスピードよりはやく
木の葉が舞う舗道
海の街の
ちいさな牧場から
ひつじが逃げたと
知っている
ふりをするのは
ぼくにはその義務があり
かつては
鯨もともだちだったって
言ったっていい
自由がある
だれか知りあいになってほしい
なんて街に舞う