ポエム
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イノセント(天使の視点で神さまに感謝している)


砂が乾く、風の公園。

ブランコで立ち漕ぎして
私に話しかけてきた貴方。

運命に、勝ったからね、って。

この世界の、明日を見せてやるぜ、って。

ほんとうなら
『なにもかも見える目』が欲しいのだけれど。

掛けられた枷と暗闇の壁を蹴破り
空気中の分子原子まで月光に照らされ世界を
あたたかくしてあげたい、
って。

天使の視点で神さまに感謝している
イノセント。

どうせなら、
死ぬまえみたいに、素直になってみるからね、って。
それがイノセントかな、って。

たとえようのない、
刹那で永遠の絶望であり渇望であり、
月光公園、
そこにはまたしても冷たい風が吹く。

風に鏡、
鏡の照らすイノセントな光の価値なら
ひとり立つ最果ての人でも知っているよ?

すべてを棄てた、
悲しみの天使でも。




19/08/07 21:59更新 / 花澤悠



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