ポエム
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あの時は過ぎ

(短歌八首)

年末に
今年初とかいう紅葉
みながら天ぷらとか食う幸せ



楽しみの
なかに必ず艶っぽい
こころに涙が流れて白刃



あのときの
秘密をふたりで共有し
午後三時までひとつの布団で



ひとがいる
かぎり夕陽は寂しげな
色を闇まではこぶ微笑み



安全な
生きかたなんててのひらに
乗せて落とさずできればよいな



あの夜の
雪が瞳に忍びこみ
泣いてるみたいな笑顔にさせた




傲慢な
ひとの優しさなんてさー
地球を守れる気でいるけどよー




ただ星を
悲しい目をしてみているね
ホモサピエンスをみくだす猫族








25/11/22 07:55更新 / 花澤悠

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