令和落陽伝
さまざまなモチーフをちいさな
お花畑のように語りましょう
好きな言葉を心に詰め込むことで
いっぱいの幸せ気分になれるから
からみあった糸をほどいて
ほんとうをみつけてもいいんです
祈りの果てに発見できた大切なもの
気になることはそれだけなんです
私が産まれたときなにかが始まって
やさしい歌はいつまでも聴こえている
けんめいになんかいあしたをめざしても
いつもフォーエバーには辿り着けなくて
先入観を棄てられるだけ棄てたけど
どこかにあるという真実には辿り着けない
破壊することが怖くなったときから
深く深く大きく深呼吸をするように
力を抜いて生きるすべを憶えたんです
それからはずっとこの気持ちのままなんです
やる気がアップする誓いを
笑顔のままでゆっくりと語りましょう
さまざまなビューティフルな言い訳を
光のCGのように使いこなしましょう
さようならから始まる夜へ向かう白い息が
シンプルなパワーを持っているようですが
それでもただ沈みゆく太陽の傷を
慰めたくても慰められずに沈みゆくだけで
届かないけど手を伸ばしたくなるほど
泣きたくなるのはそれが美しいからなんです
25/10/29 07:39更新 / 花澤悠