晩夏
(短歌七首)
悲しみの
世界に風よ吹きやがれ、
あなたとふたり、泣いて白蓮
秒針が
止まった夜に愛を知る
希望の光も止まる晩夏に
泣いたのは
心の花も濡れるほど
ふたりの夜がただ嬉しくて
ほほえみを
忘れなんにち経つだろう
ひとりで生きる意味がわからず
切りとった
世界をジッとみつめたら
なにか未来がみえる気がして
悲しみの
夜には夜のスイーツを
食べて最果て夢へゆこうか
ささくれた
心の隙間その痛み
生きてくことって勇気も要るよね
25/10/16 07:19更新 / 花澤悠