闇堕ち
(短歌十首)
愛犬を旅行に連れて行く気持ちみたいな優しい配慮が欲しい
SAへ遊びに行きたいそんな気にさせる桜の舞い散るこの国
微笑みを絶やさないよう生きて来た心が黒く染まらないよう
知りたいな君の心の星をみるベストな角度はどれなんだろう
少年の頃に見つけた貝殻を今でも持ってるあの人が好き
ムキになるほどの美文が描きたいなもっとリアルな感性になれ
占いは好きじゃないんだ一日の最後まで欲張りたくなるから
気がつけば天気予報が当たるのが普通みたいな時代になってる
いいものをいいと云ってもいいくらい自由な流れに漂う老骨
すぐに火が付く気持ちだけ細やかに検証しないと闇に堕ちそう