ポエム
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朝焼けの中に立つ
鏡の中の骸骨たちのうたを聴く

生きることを問う愚かな夢を
みくだしかき消すようなまなこを開け

そのとき聴こえた朝の波の音を
白いしぶきのつき刺さる冷たさで知る

朝の波の声を聴かせてほしい
心を凍らせ息を止めているから

朝の波のきっさきに心臓をつき刺されて
そのときは淡い希望の笑みでわらうから

アスファルトに横たわる影が
僕が動けなくなった怖さ弱さだと知り

起きて目覚めて朝焼けの中で
心の奥底でみる夢は

まっすぐに進めない世界の鏡を割り
キラキラした骸骨のカケラみたいな輝き

ひっくり返った地面の穴へと逃げ込む
じぶんよりもたにんが好きな僕に似て

いだいた君の手もキラキラな骸骨
なんどもなんどもくり返し打ち寄せる涙

眠りたいまま朝だから起きる
だれにも知られない憎しみだけ波に流し







25/05/08 15:46更新 / 花澤悠



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