ポエム
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ファドの声


時計だらけの夜空をみあげて
ふと
生きてるって 
突き放されるゲームみたいだなと
ふと
想った、よ

過去を渡れるはずがないのなら
海に近い潮の匂いのする川の
大きな橋を渡れるっていうのも
青春時代の
まるで想い出みたいだし

生きてるかぎりすべての
ゴミをちゃんと片付けなくてはならないんだ
なんて、
なんて必要なルールよね

なんか
それと生きてる悲しみとはまるで
別のもののような気がするのだが
それはそれで
間違ってはいないのだろうか?

へへ、
神さまの仲間になりたいな、

まるで痛みも嘘も
忘れたいだけ忘れられたら

がっかりされてもいいけど

神さまの仲間になりたいな。

よるだけが
変わりなく正しいと信じてる僕のちっぽけな
この世界の片隅に旗立てて、さ

まるでちっちゃなネズミの
英雄たちみたいに、さ

《ガンバが冒険する物語》を

いつまでも忘れられない雷が
鳴り響こうが
落ちて来ようが

ただ、
生きるために生きる正直を
バカに出来る人がいるなら
だれだって
バカにしてよいよ?

もし愛だけがすべてのこの世界に
愛を信じようとしない人ほど
バカなひとがいるのなら
弔いの火は
あくまでもあくまでも
灯りつづけるだろう、よ

悲しみよりも、かたくなに。


だから、
ガンバの勇気の旗は世界を変えるくらいに
強くはためくが

いまや、もはや
僕たちは
その旗をただ
みつづけることだけしか
できないのかもしれない、遠いファドの声







25/04/16 22:56更新 / 花澤悠



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