ポエム
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まぼろしのひと
朝焼けの光の中に立つ影が
まぼろしだったか
夜更かしを楽しむ吸血鬼の集会が
まぼろしだったか
転落だらけの人生で
過去のトクベツだけがキラキラキラリと
泣きたいくらいの眩しさで
語りかけてくる
ねぇ、知ってる?
産まれたそのときが一番清くて
そして年をふるごとに汚れてゆき
そしてだけどある瞬間をきっかけに
死ぬまでどんどん
どんどんどんどん透き通ってゆくんだよ?
そして消えてなくなり
そしてなにも残らないこと
だけを押さえて生きてられれば
けっこう大きな声で笑えるよ?
25/01/28 15:23更新 /
花澤悠
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