ポエム
[TOP]
雪夜


くらやみは、
探さなければならないくらいの
あかるい雪夜でした。

小道をあるくと、
足あとがうっすらと残り
窓あかりの向こうには
しあわせな笑い声が聴こえるようでした。

海鳴りの、
こころを洗ってくれるほど
やすらいだ音たちが
かすかに聴こえるようでした。

いままでつみかさねた、
さまざまな罪悪に
全身で謝りながら
ゆっくりと歩いてゆくのですが。

それなのに、
ちょっとずつ笑えてくるのは
くらやみのみえない
あかるい雪夜だったからでしょうか?

どうしてでしょう、
私のこころに降る雪は
ほんとうにすこしだけですがほんのりと
あたたかな気持ちにしてくれるのです。






24/09/28 18:00更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
あッ、しまった!季節を間違えた、なんつって。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c