生きたい」《改》
ゆっくりと
田舎の道を歩いてた
夜に向かっている黄昏を
いちまいの
葉書を胸にたいせつに
仕舞えなければ、寂しいもんだね。
あれもそう
じぶんで書いた言葉たち、
大切して、やさしくして、ね?
その日には
もうひとりいる僕に会い
よく頑張ったねと、綺麗事云う
まごころが
足りない愛など愛じゃない、
テクニックとか、寝て云う寝言だ。
ただ想う
ことだけ書けば良いのです
なんて言葉に騙された、馬鹿。
深い夜
広いこころを持ちたいな、
アレさえ許せるメチャ広いヤツ………
よかったと
田舎道にさえゆけば
幼いころに帰れる気がする
「生きたい」を
夜になっても棄てられない、
神に捧げた祈りが邪魔して。
ゆっくりと
田舎の夜道を歩くなら
泣いてちゃダメだ、月に縋るな。