ヨウサギの孤独のプライド
ヨウサギの孤独のプライドを
「ヨウサギ」に言の葉をいたたいた
詩人の夜に捧ぐ
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ヨウサギが
過去を振り返っているのは、
耳がうしろをむいてのびているから?
そんな風な孤独の真実を
看破して
そのあとやさしい夢で
僕を癒してくれたひとがいて
僕の隙間を充してくれたひとがいて
その甘い言葉にくるまれながら
そのひとの腕にだきしめられながら
(あ、あくまで想像上、でね)
泣いてもよいなら、
泣きますけど。
だれもいいとは云わない現実
知っているから、
泣きません。
そこはグッと我慢して
見栄だの体裁だのを
すっかり忘れてしまうなんて
できないから
足の裏に超強力接着剤を塗りたくって
立つことに徹するよ
崩れ堕ちたりしないで
全力でカッコ
つけるよ
立って、いて、やるよ。
それがヨウサギの、
孤独のプライド、
なのさ。
ま、だれひとり
褒めてくれやしないけどね
でもその言葉は
やさしいくせに
僕の心のシナプスに電気を走らせたから
そのとき発見したまっすぐな白い道を
僕なんて
僕のくせに
一歩一歩、歩んで、進んで、
わき見もふらないで
静かに燃えながら
(あ、間違えた)
静かに『萌え』ながら
楽しんでその景色を凝視するよ
瞳でシャッター(古ッ!)をきって、
心にその華の姿を保存するよ。
それがヨウサギのサガならば
『きっと孤独なんて
嘘さ』
と
口笛吹きながら
吹き、吹きながら、吹きつづけながら、
涼しい顔して
云い放つ
のさ。
それがヨウサギが更なる孤独に踏み入る一歩
だとしても
それはきっとただの適正な孤独のプライド
なのだろうから
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行ったこと
ある気がするからファンタジー
世界に吹く風、雲の風鈴