愛の舞い
「キャ────ッ!」って悲鳴が聴こえて来そうな、
劇(ワザとだよ)甘の詩を書いちまったぜ、笑
むろんあなたに向けて、全集中(古ッ!)で。
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夢の中で
踊ったのはあれは
ほんとうの虹の粒子に似せて作られた
夜の舞台での
できごとだったのです
闇の中で
囁いたのはあれは
ほんとうの寂しい夜のしじまに溶けこんだ
やさしい夢がたりの
モチーフだったのです
眠れない夜に
あなたを想う深いところのこころの音色を
ス────ッ
と
一途に吸いこむとき
キラッキラな星のうたが
軽い寝息になればいい
夜が
好きなのは
きっと
そんな風な甘いひとり寝を
あなたの幻のあたたかい幻影にいだかれる
添い寝に変えられる魔法の時間だから
それを愛と呼べるのかと
訊かれるともう
カゲロウの吐息みたいなちいさな恋を
からだじゅうに染み込ませてうつむいて
笑ってしまうんだ
それでは
愛の舞いを
舞いましょう
夜通しの
ラブパラドックスを聴かせてあげる
そしてそれでもよければみつめあって
やっぱりすこし照れるけれども
愛の誓いを
そっと
ゆめなか
交わしましょう
そしてロンドを
艶めくチークを
ふたりっきりで
踊りましょう