純粋な希望
純粋な幸せがほしいだなんて
なんてわがままな希望なんだろう
生まれたかぎり生きてゆく
みたいな
生きることを祈らなくても誓ってる
みたいな
純粋でいっさい
一滴の泥もかかってない
闇のカケラもない希望
世界中に
孤独に泣く夜は冷えるだろうし
あたりまえはあたりまえのまま
その中で
ふとしたやさしさがほしい
だなんてね
で
そんなことなんて知らない
なにもほしくないって云い張る
ただただ純粋な希望がほしい
愛されなくても、いい
憎まれても、いい
昨日を忘れても、いい
明日がみえなくても、いい
ただ汚れてしまった悲しみだけを
怒りで叩き壊そうとする
それは夢みる頃を過ぎた意地を張ってでも
けっして消すことの叶わない意志を貫くのだ
僕は、純粋な希望を、みつめているから。
だから、君は君で笑っていておくれ
この街にはまだ数多くの
甘ったるいだけの切ない夢や
かき鳴らされるだけのヘタクソなギターや
極めて純粋に近い少し穢れた希望が
郵便受けの数くらいは
漂ったり転がったりしているのだから
それは、微笑ましい夕景でしょう?
純粋って、こうゆうものかな
とも、想うんです。
泥水を
手加減せずにかぶったら
そのまま洗い流さず生きる