ポエム
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ため息も蒼く冷たいひとりの部屋で


(短歌八首)

花が咲き
小鳥が歌う森の奥
そんな嘘だけ酸っぱく聴こえた


生々しい
味するみたいな君の部屋
くつろげるんだ本の匂いが


お日様の
残り香を吸う路地裏で
足を引きずり向かう闇闇


サラダって
料理が微かな求愛に
なるのは誰かの記念日のせい


星屑に
プラネタリウムでゆけるなら
ふたりの夢も前途洋々


繊細な
病んでるほどの生きざまを
歌にしたのは深海魚の口


ため息で
蒼く染まった心臓に
冷えたキスする罪にじむ部屋


花が舞い
小鳥飛び交う光る朝
さっきみた夢つたえたいひと







24/06/22 09:40更新 / 花澤悠



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