ポエム
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朝の夜月



ちょっと、ヨー、
笑っちゃう、リズム、なんて、アトム。
といっても、鉄腕じゃ、ネー。
大嫌いだった《物理》で習った、原子って。
原理はみんな、じぶんが好きさ、
便利な言葉は、ひらひら散るさ。
夜照る月は、アドの詩みたい、
朝照る月は、消えない情熱。
《情熱》だって物理で習った、パッションッ
あー、あれ、英語の授業だったっけ?
寝ては起きてのガッコ、白昼夢の中、
ホントとウソがわからねー、学校。
だったね、懐かしい、かな?
どーだろーねー、ヤなこともあったし、
けっこー、いっぱいいっぱい、あったし。
別れの曲奏でられる別れの日
被ってた帽子ひとりで放り投げて、さ
いつか映画で観たアメリカ風の卒業式、
でも帽子投げたのはオレひとり、さ
ひとりっきり、だった春の白昼。
あー、やっぱダメだ、ラップになんて
なりゃしねー、まるで、なりゃしねー、って
そんな嘘ばっかりついて、生きてる
そんな嘘ばっかりついて、生きて来た
そんな嘘ばっかりついて、生きてゆく
これからも、ずっと、ずっと、ずっと、
ちょっと、ヨー、
どうせ忘れる真っ青だった日々の恥ずかしさ
なんてすぐに忘れられなくて
いまだに忘れられなくて
恥ずかしさに押しつぶされそうになる
眠ってしまえば楽なのにって、
いや、違うぜ、死んだように眠りたい
っつっても、決して死にたい訳じゃない、
助けを求めてるとだけは
何処の誰にもおもわれたくねー、なぁ、
パラドックスって言葉、好きだったおまえ
愛の無い朝の空気は美味いかい?
やっかみばかりで、ヤになるよ、な、実際
いや、やっかみっつっても、神じゃねー、
つうか、そんな神さまいたら、
抱きしめてチューして、メロメロに
なっちまうだろーなー、倒れ込む
みたいにその愛にすがるんだろーなー
とかなんとか、じぶん、生きてんだから、
なににすがっても、いーけどなー、
悪くても、ヘド吐いても、弱くても、
ダメなヤツでも、みっともなくても
からめとられても、情けねー目をしてても、
いーけどなー、べつに、いーけど、なぁ?
逃げ隠れしねーぜ、炎上するぜ、
どうせ比喩でもなく死ぬまでは
生きてくんだからと悟ってるこの
バカなどたまでも、生きてーな、って
おもわなくても、生きてくぜ。
世界を絶叫する嘘っぱちの悲しみの歌が
この汚れちまった身も心も捧げる神さまに
たとえこれっぽっちも届かないのだとしても
オーケーだ!
ちっとも、オーケーだぜ?
忘れても忘れても忘れ切れない、世界が
いつまでもどこに居座りつづけてるのか
知らねーうちに、世界はまわりやがる
オレにできることといえば、ただ
愛もねー、憎しみもねー、
価値もねー、根拠もねー、
うたを、さ。
歌を歌い続けてゆくことだけ、それで
どこのだれもが、しあわせになれなくても
オレにできることは、それだけ
ただそれだけなんだから
ヨー。







24/06/08 10:37更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
タイトルは、サイコー大好きな詩人の名前、もじってつけてっから、そこんとこヨロシク、ってヤンキーみたいになっちゃった。ヨー。

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