寒いのはこころであってからだじゃないとかいいながら布団に潜る
(短歌八首)
夜に泣く
ただ一匹の虫のうた
眠れないときスマホのうえで
嫌われる
覚悟と諦めだけは持ち
白い嘘つくひとりは楽しい
ただ黒い
シミがこころで消えなくて
ひとを憎んだ涙みたいな
血の中に
君の唾液が混ざってる
ような気になる呪縛の一夜
ただ馬鹿な
夢をみたのは若いから
闇に咲こうとするバラのトゲ
清流は
こころを裂いてくれるから
そして中まで洗ってくれる
渓谷を
みおろす古い吊り橋で
風に吹かれる君が光った
地獄って
こんなとこだと想わない?
深夜3時に訊かれて震えた