綺麗
(短歌九首)
くれないの雲に焦がれて飛ぶ紙の飛行機がただ桜を突っ切る
彷徨って罪とか罰を探してた固くて折れないただ青い日々
真夜中に君が好きさと云ったとき月が綺麗に笑って陰った
微笑みの裸の心を知りたて阿修羅を模して闘神となる
その夜に悲しみだけが残るならきっとあたしの孤独のせいだね
ねぇなんでもっともっとを目指せへん南国に咲く桜さえ舞う
ただ僕が悲しい夜ををみる目にはみえない桜が満開だと知る
くれないと君をただちょい恨んだよこっちは捨て身で捧げたこの愛
なんつって悲しみばかり刺さる夜こころを洗って綺麗になりたい