荒野に吹く風 桜に吹く風
答えなど
ないよ荒野に風は吹き
負けない君はペリカを歌う
「悲しみを
息するように吸い吐いて
こうして一生生きるのですねぇ」
なだらかな
坂を登って振り返り
あゝこの街が好きと笑った
ため息の
代わりにイビキをかけばいい
夜の夜中に頬にキスした
満ちた夜
狂った以上に桜舞い
散るなか怖い漆黒の目で
答えなど
探す愚かな恋愛を
バカにし瞳で僕を刺す君
「悲しみの
数だけ涙があるのなら
きっと世界に陸は無くなる」
「よく聴いて
生きてゆくのは辛いから
『辛くはないよ』とつく嘘が好き」