ひとのこころに悲しみが
ひとのこころに悲しみが
ないなら世界は味気ない
世界であったことでしょう
ひとのこころに悲しみが
ないならひとは傷つかず
日々しあわせであれたでしょう
ようやく知った真実を
少し照れつつ語ります
ひとのこころは闇が好き
だから真夜中気がつけば
悩みが止まらず押し寄せる
ひとのこころは恥が好き
だからなにげに歩いてて
過去の記憶に責められる
ひとのこころに悲しみが
ないならひとに争いは
生まれなかったことでしょう
ひとのこころに悲しみが
ないならひとはどんなにか
悲しいいきものだったでしょう