ポエム
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あね

  

久しぶりに
戻ってきたら

あねが
出迎えに来てくれていた

ニカッて笑う笑顔は
3年前と
全く変わっていなかった

走りつづけると
よく知った街並みだった

気がつくと
海だった

あねは
いつも僕の云うことなんて
聴きもしないで
やりたいことを
やりたいときに
やりたいように
やるだけだろ

ハンドルは
いつも
あねが
握ってる

ちいさく
窓を開けると

潮の香りが
粒子になって
僕の鼻腔を
刺激する

大きな橋をわたるとき

夕刻のオレンジ色の光が

僕の黒目を濡らしそうになる


海が静かに変わらずに
いてくれるようにみえる

その
海だったら

狂おしいあなたへの想いを
いまは許してくれるよう

告げては
いけない

あなたへの
この想い






24/02/07 07:32更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
ただの、なりきり詩です。

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