それで生きていけるかしら
悲しむ前夜の笑顔と
逝く直前のこころに
(誰もが関わらないかしら
あなたがわからみた
この世と常世に引く線は消えたとか
(どうせ気がつくのかしら
孤独の後始末を
赤い目が
青い唇が
血を流した可憐な純情を
金に拗ねた怒りの激情を
すがおではあらわになるから
白く厚く化粧をした顔は
ちいさく震えながら
あなたの名を零す
(冷たい結界ははりつめたかしら
ようやく真っ黒にすることができた
私の朝顔
悪夢をみる花に
なったかしら
なんども、なんども、
なんども、なんども、
獣の年を通り過ぎゆき
終わりなき旅
とおい海より渡り来て
静かに伝わった
星座の便り
消すに消せない無垢な笑顔を
ボウッと光るマッチの火にかざし
いっぺん残らず燃やし尽くしてしまいたい
甘酸っぱいひとみの痛みだけ
その言葉に残して
(それでようやく生きていけるかしら?