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キラッて


  

いつもとても甘い嬉びを飲み込み
生きるすべが上手な
他人を自由に動かす手練手管で
すべての気持ちの奥に
浅い計算がみえ透いているような
そんな闇の奥にみえた
微笑みがとても嫌で

夢を
なくしたんだ

夜があんなに好きだったのに

月には三十種類の
笑顔があるからね
ってそっと呟いて

それはいいね
って君に云ってもらえたあのとき

私はそんなアドバンテージを持っていながら
どの月にだって
嫌いじゃないんだって
云ってしまう

二度と云えないほどの
青空より明るい嘘だよ?


夢だけが
すべて剥がされてしまって

寂しさだけが
君を好きって勘違いさせるのかな


なぁーんて
とても弱虫な
嘘はやめようか?


あゝ
そのあと
なにがどうなっても
かまわない
君をぎゅーって
抱きしめたいんだ

その想いだけは
だれに向かっても誇れる光だよ

たとえば心に闇を持っていたとしても
私じしんが
醜い闇の奥に住んでいたとしても

君に捧げるこの想いだけは
キラッて
キラキラッて
光り輝いているんだよ







24/01/04 18:44更新 / 花澤悠



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