聖夜の夢の中
街が綺麗だ
クリスマス用に
キラキラ光ってる
寒いのは寒いけど
寒さもまた冬の夜の空気を
鋭く綺麗にしてくれる
心がウキウキして
小雪の舞う街をみている
掌に落ちた瞬間溶けてしまう雪
たぶん積ったりはしないのかな
とても大好きだった雪国のことも
すこし想い出している
昔住んでいた町のことも
なんだか白黒の町だったような
気がするな
華やかさのカケラもない
一年に何日かは
霧で目のまえがみえなくなる
そういえば野良犬なんかもいた
いまは地域犬という呼び方だっけ?
街が綺麗になる道で
あの犬や猫たちは
どこへ消えていったんだろう?
寒さの中を歩くと目のまえに
トナカイの着ぐるみを着たひとが
おいでおいでをしているようだ
夢のような綺麗な街角
これが夢なら夢よ覚めるな
今が夢なら
聖夜の夜よ
いつまでも
夢の中でつづいてほしい