ポエム
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冬の青空のうた

  

そのとき信じたのは
安全な未来だったか
いずれはよりよくなると
根拠のない遠い昔の想い

星には
手が届かないことは知っていても
いつか目のまえに落ちてくるかも
ってまずあり得ないけど
夢だけはみられた

そしてそんな夢をみることが
安全な未来を遠ざけるのだとは
気づけなかった

もとのじぶんには戻れないはず
時は未来に向かってしか流れないから
だから冬の青空をみて
鼻の奥がツーンとする
いや
けっして泣きそうになってるんじゃない
太陽が眩しくて


うっすらと白い雲が
冬の青空に溶け込んでゆく
いつか通り過ぎた飛行機雲が
綿菓子みたいに広がってゆく

こんなに遠くなるとは
想わなかった世界との距離

生まれ変わっても
もう一度逢いたいひとがいる

それだけが生きている意味なのかな
もう一度みあげると雲ひとつない
青空が寒い空に広がっている







23/12/21 08:13更新 / 花澤悠



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