ウサギが住んでいるのは
ハッピーな天国みたいなところ
花咲き蝶の舞う
いい香りのする楽園みたいなところ

ひとは
月になんて行ってない
あんななにもない世界に
ウサギが住めるわけないから

そして
いくら数えても
星の数なんて数えられないから
そのなかに
心の傷さえ癒してくれる
星もあるかもしれない

その星が
月なんだって想うから
ひとは
月になんて行ってない

変わらないものなんて
なにもない世界で
幸せを追い求める愚かさも
希望を叶えられない虚しさも
知っているけれど

ただ笑って生きてゆけたら
ただ笑いあって生きてゆけたら
それはとても月が綺麗な夜なんだろう

眩いメトロポリスからは
星空もみえないけれど
みえもしない星の中には
きっとそんなウサギの住む
月もあるはずだと
想うんだ