星になりたい猫は
星がピカピカしてて綺麗だから
星になりたいわけではなくて

星になりたい猫は
星になっていつも優しかった彼女を
見守りたいから
星になりたいんだって

そんな
蕩けるような可愛い猫は
それでもひとりで歩いてゆくんだ

目にはいっぱい水を溜めて
ミャアミャアと
夜空をみあげて鳴きながら

星になりたい猫は
ほんとうは見守りたいんだけれど
それが夢なんだって知っているから

心を鎧で覆って
一番たいせつな想いは
軽々しく口にせず

ただただミャアミャアと

ほんとうに彼女が好きな猫は
じつは星になんてなれないけれど
ちいさな声でいつも優しかった
彼女を想い出して

ただただミャアミャアと


星になりたい猫は
星がピカピカしてて綺麗だから
星になりたいわけではなくて

星になりたい猫は
星になっていつも優しかった彼女を
見守りたいから
星になりたいんだって

すこしまえに
星になった彼女の隣で輝くために