えいっ!
夜が明ければ朝が来る
しんと静まるはざかいに
東をみればうっすらと
朱色が闇を押し上げる
おそらく人の心の奥にも
温かい灯が灯り出す
も少し布団にくるまって
寝ていてもいい甘いとき
やって来るのがどんなにか
辛い日々でもそれはそれ
生きてゆけないほどの罪
犯した記憶もないなんて
ちょっとちいさな嘘をつき
けれど最後の幸せに
くるまれ布団を頭から
かぶってあともうちょっとだけ
寝かせてよって希いたいほど
布団の中は暖かく
とても綺麗な気持ちになれる
この部屋がいま楽園天国
とても大事な人のこと
想い小さく微笑んで
楽しい日々が来るような
錯覚なんかも覚えたり
キラキラ光る星たちが
そっと眠りに就くころに
胸の小さな鈴が鳴り
さぁいちにちが始まると
無性に明るいここちになって
えいっ!と布団を蹴るでしょう
そして明るい本来の
未来がそこにあるのです
それがあながち偽りの
世界じゃないのは知ってます
だれも知らない夜から朝への
小っ恥ずかしいよな夢芝居