ポエム
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ゆめなかのうた




森を吹き抜ける風は

夜は少し冷たく

それが朝の光をまとうと

キラキラとあたたかくなり

遠い真っ青な海から

あっというまにやって来て

森の中を吹き抜けて

熊や狐や栗鼠やむささび

椎や欅や杉やはなばな

たくさんの生きものを

撫でてとおり過ぎてゆく

天使が通ったあとみたいに

風が吹き抜けたあとは

しあわせ色に

染まるんだ



とてもここちよい夢を視て

泣きたくなるほど美しい幻を視て

僕はもういいやって

生きてゆくのもいいかもねって

小さな声でうたう朝には

君が隣で寝てくれている

綺麗な寝息をたてながら







23/11/06 08:05更新 / 花澤悠



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