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ホントみたいな哀しげな嘘






  

みあげると
冬の星座がみおろして
出かけたくなる気持ちにさせる


やさしさの
数だけ傷をおうという
ホントみたいな哀しげな嘘

ただ君が
好きだと想ったあの夜に
今夜が来ること薄々知ってた

運命の
夢を信じてふたりして
手をつなぐ夜ふたりで泣いてた


風の吹く
リアスと呼ばれる海岸で
奥歯を噛み締めただ立つ孤りで


星空の
星をめちゃくちゃ混ぜていい
のなら生きてもいいとか云う君


正面に
聳え立つのは現実と
いう名の十善万乗の壁


さみしげな
胸の扉を叩くから
ちゃんと目をみて聴いて欲しいな



ただ君を
抱きしめたくてもこらえてる
ただの見栄だがただこらえてる






23/11/04 08:47更新 / 花澤悠



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