朝のうた
もし世の中に果てという
見知らぬ終わりがあるのなら
いつも輝くお日様は
いつかは消えるときも来る
光に溺れる血涙は
悲しい夜風に飛ばされる
悲しみなんて
知らないし
忘れられない刃物もあって
闇に溺れる灼熱の
意志を込めつつ唇結び
夜は夜とて夜の底
朝は朝とて白い息
自由の街には悪は無く
素直な正義ををもてあまし
憩うふたりの部屋にすむ
悲しみ色のやすらぎが
目にはみえない夜の果て
なないろの風も泣く調べ
宇宙の果てを知る夜に
悲しみの愛がしゃしゃり出て
罪と罰とをまっすぐに
見据えたさきに刺さる意志