雪の小道
空が悲しみだけを
こぼすみたいに
雪がふるのなら
ふりつもる白い
雪の小道が
寂しいと想う
凍えそうなほどの
冷たい世界を吹く風が
そんなこと、ないよと
囁いてくれる
心を込めて
よくみてごらん?
その儚さは
とても優しい美しさだと想うよ
私には
なにもできないけれど
心を込めて
ちゃんとみることはできるよ
そして明日は必ず来るから
静寂の白い小道を
歩くんだ
すべてを忘れさせる
夜になるまえに
ただ一匹の白い子猫が歩いている
寂しそうな雪の小道を
歩いている
雪よ
君は優しいね