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十八年




これが、ゆめの、あと。
これが、ゆめの、さき。

十八年ぶりの、
アレがあったりするのですから。

こんや、
世界が静かな氷になったとしても
そんなに不思議なことでは
ないかもしれないね。

これが、ゆめの、なか。
これが、ゆめの、そと。

悲しみが空気みたいに漂う世界は
もう
終わるのかもしれないし
もっと
あの川に沿って旅をする人も
増えるのかもしれないし

十八年ぶりの
アレがあったりするのですから、
わたしにも、
不似合いでも
ゆめを、
みさせて。

とても、
やわらかなかき氷を
あたまキーンて鳴らしながら食べる
みたいな、
蜜は
あっまーい
ブルーハワイが
いい
南極の夏
なら
すこしは過ごしやすいのだろうか?
とか
行けない不可能ではない、
とても遠い場所へ行った
《南極》ってバカみたいなアダナ
つけられて
でも
うちゅうよりも遠い場所へ
行った女子高生とその仲間たちを
わたしたちは
知ってるんです。

これが、ゆめの、つみ。
これが、ゆめの、みち。

じしんなんて
ないよ。
いらないことばかり
云ったり、したり、考えたり、してる
すべてを経験したわけでもないくせに
知ったかぶりして
なんとか
かんとか
前を向いて歩いてる

坂道を登ったり
駆け下りたり
転んだり
立ち上がったりする
あのむすめたちを
遠くから
熱烈に
想いながら。

それで
日々を送ってゆくのが
せいいっぱいの
にんげん、

でも、
不思議だ。

あのむすめたちが産まれて
十八年が
経とうとしている
んだから

どうでしょうか?

十八年ぶりの
アレがあったりするのですから

生きているのも
悪くはないと
云いきってしまっても
ダメではないかも
しれないね。








23/09/16 03:35更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
ま、別に、阪神ファンではないのですがね。ちなみに「宇宙(そら)よりも遠い場所」の大ファンです。

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